肉じゃがとは?

 肉じゃがと言うと、古い家庭料理と思われがちだが、作られ始めたのは昭和になってからである。

 イギリスのロックバンド「ローリングストーンズ」が来日した時の事。 メンバーたちがシチューが食べたいといいだしたが、 その頃の日本ではシチューはそれほど一般的ではなかった。
ジャガイモやニンジン、タマネギ、肉といった材料は揃ったが、 肝心のシチューのルーが入手できないでいた。

 そのためシチューの材料を元に、 味醂や醤油で味付けをした料理が急ごしらえで出された。 それでもこの料理がメンバーの口に合い、 ボーカルだったミック・ジャガーが大絶賛し、 日本ツアーの最中によく食べていたという。 そしてツアーで日本各地を回る際に、瞬く間に全国に伝わっていった。

 このミック・ジャガーの名前から、この料理は肉じゃがと名付けられた。 もちろん材料である肉とジャガイモの駄洒落でもあるが、 「ジャガ肉」とも「肉ニンジン」とも言われないのは彼の名前に由来するからである。


民明書房刊『グラハム・カーの世界の料理SHOW』より
初版発行2009年10月31日


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