下駄を預けるとは?

 脚(足技)が強力な拳法といえば、鋼駝拳を挙げる人が多いだろう。 その門下生は日常生活から鉄下駄を履き、足腰を鍛えていたという。
 鉄下駄は鍛錬のために履いているだけで、試合時には素足になった。 この試合の開始時、鉄下駄は勝負の立会人に預けていた。 その立会人は師範や師範代が行うことが多く、試合の運び、勝敗の判断は立会人が全て行ったという。
 つまり下駄を預かったその立会人が、試合の処理全てを任されていたことになる。

 この故事から物事の処理を人に委ねることを『下駄を預ける』と言うようになった。


民明書房刊『下駄炉簿』より
初版発行2004年10月12日


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