バンジージャンプとは?

 昔から四川省では食文化が盛んであり、食い逃げは重罪であった。 そのため食い逃げの罪を犯したものはたちどころに処罰され、 食い逃げの疑いのあるものは容赦無く拷問にかけられた。 また四川料理と言えば棒々鶏(バンバンジー)が有名だが、 当時より名物料理であったため特に重罪とされ、 数ある拷問方の中でも最も辛い拷問が使われた。
 その拷問方とは容疑者の足を紐で結び、 橋の上から2反(約22m)下の川へ逆さに吊り降ろすものであった。 2反の高さはもとより、逆さに吊らされて水攻めにあう辛さは筆舌し難く、 誰もが罪を白状してしまったという。
 しかし人が苦しむのを見て喜ぶ嗜虐的な役人がいて、 無実の罪を着せられて拷問にかけられた人民も多数いたらしい。 そのため時の皇帝はこの拷問を禁止したと言われる。

 そして近年、この拷問方をスポーツとして復活させたのがバンジージャンプである。 安全の為に紐はゴムに替えてあるが、 バンジージャンプの名が棒々鶏(バンバンジー)に由来していることは言うまでも無い。

 なお、この拷問にかけられた者は水浸しになってしまうため、 現在でも無実の罪を被る事を「濡れ衣を着せる」と言うのはここからきている。


民明書房刊『中国4千年味の歴史〜四川省編・熱四川!』より
初版発行1999年8月3日


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