数ある中国拳法諸流派中で黒狼流では、脚力を鍛えるために泥の中で練習をした。 その毎日の鍛錬で、黒狼流の練習生の足は常に泥で真っ黒だったという。 逆に泥で黒くなった足こそが、黒狼流の門下生の証(あかし)とも言えた。 そのために黒狼流の引退時・辞める時は足の泥を丁寧に洗い落とす儀式があったという。 黒狼流生の証である黒くなった足を洗うことが、黒狼流そのものをやめるのと同義であった。 この故事から物事を辞めることを『足を洗う』と言うようになった。
民明書房刊『足たの丈』より 初版発行2004年10月5日